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2.夢の中のダンスホール

外から漏れる光が

まるでプラネタリウムのようで

8畳だけの小さな小さな僕の世界

 

トラックが物を運んでく

そしたら流れ星が1つ

3回願い事唱える前に消えた

 

聞こえるのは目覚まし時計がチクタク確実に

僕を未来へ運ぶ音

あぁもうこんな時間だ

"おやすみ"

 

何となく過ごした1日

なんであんな事言ってしまったんだ

後悔の芽が開いて少し息を止める

 

僕を優しく包むのは

くたびれた1枚の毛布

心が溶け出して温かさが広がっていく

 

描きたいのは回るたびに煌めく世界の上で

君と手を取り合って

白と黒のダンスホールで踊る事

 

このままずっと続けばよかったな

名前をくれた

愛される名前を

だけど星になったんだろ?

ずっと照らしてくれるんだろ?

次目覚めた時隣に君が居なくても

夢の中で 夢の中だけでいいから

会いたい

 

さっきまで夢を見てたはず

なのに全然思い出せなくて

でも空っぽだった心は満たされていた

 

外から漏れる光の

境界線がわからなくなって

8畳だけの小さな小さな僕の世界

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